「日本ワイン」とは
「日本ワイン」という名称は平成27年に定められました。
果実酒等の製法品質表示基準を定める件 によると
日本ワインとは、国内で収穫されたぶどうのみを使用し、日本国内で製造された果実酒のことをいいます。表示基準では、国内で製造された「国内醸造ワイン」と輸入された「輸入ワイン」とい゛区分し、さらに国内製造ワインのうち、国内で収穫されたぶどうのみを原料とした果実酒を「日本ワイン」に区分しています。
日本ワインは、一括表示欄に「日本ワイン」と表示する必要があります。また、一括表示欄以外の場所には、任意で表示することができます。
日本ワインに限り、次に掲げる地名を表示することができます。
イ 産地で収穫されたぶどうを85%以上使用し、収穫地と醸造地が同一である場合の産地名
ロ 産地で収穫されたぶどうを85%以上使用し、収穫地と醸造地が異なる場合のぶどうの収穫地名
ハ 産地で収穫されたぶどうの使用が85%未満である場合のワインの醸造地名
なお、日本ワイン以外の国内醸造ワインであっても、一括表示欄には原材料の原産地名としてぶどうの収穫地を表示することができます。
参考果実酒の定義
日本ワインの生産量・出荷量・輸出量の変化
日本のワイン産業の動向は国税庁が年1回実施する酒類業者向けのアンケート調査結果「酒類製造業及び酒類卸売業の概況」から知ることができます。
国内のワイナリー数の変化
全国のワイナリー数は468。前年度から15件増加しました。
国税庁「酒類製造業及び酒類卸売業の概況」令和5年アンケート結果(2022年度データ)をサマリーしてみる | ニホンワインノミクス!
ワイン特区の影響
平成20(2008)年の構造改革特区法改正で、ワイン製造免許の取得に必要な製造数量を緩和する特例措置が追加され、特区の認定を受けた自治体を中心にワイナリーの新規参入が進んでいます。要するに、一部の地域で少量生産でもワイナリーを始めやすくなった
平成時代の国内ワイン市場を統計データで振り返ってみる | ニホンワインノミクス!