ファンキー・シャトーのサンジョベーゼ2016

サンジョベーゼ2016

  • ブドウは長野県上田市東山のサンジョベーゼ85%、シラー15%使用。

レビュー

  • 煮詰めた苺にふんわり樹木やチョコレートの香り。
  • 柔らかでふくよかさがある口当たり。
  • よく熟した黒っぽい果実の味わいに、存在感ある渋味と微かな辛味。
  • 完熟果実の味わいが印象的な美味しいワインでした。
  • 香りは、ラズベリーやブルーベリー、ブラックベリーと言ったベリーフルーツや赤ベリーのジャム、加えて少々の下草っぽさや紫の花と言ったものを感じました。また、時間経過で結構変化があり、上記ベリーのニュアンスに加え、シナモンなどの茶色いスパイスがよく感じられるようになり、さらに微かな山椒っぽさも。その他、紅茶やチョコレート、赤い花、それに微かな小豆のニュアンスなども出てきました。
  • 味わいは、注いでいただいて直ぐは開けたてだったという事もあり閉じ気味。大人しい果実味を背景に、シュッとした酸とじわりと拡がる渋みが感じられるといった程度。それが、時間と共に果実味が開いてきました。と言いましても、ガツンと前に出る、といったようなものではなく酸や渋みよりは優しいものではあるものの膨らむ、と言った程度ではありますが。ボディはミディアム。ハリや密度を感じました。

ファンキー・シャトーとは

  • 長野県青木村のワイナリーです。
  • 音楽プロデューサーの金橋豊彦夫妻が醸造担当の山野辺玄を迎え設立したワイナリー。2008年、上田市東山地区の1.25haの畑からブドウ栽培を開始。2011年、自社ワイナリーが完成し、醸造をスタートさせ、翌年ファーストヴィンテージの2011年をリリース。現在長野県の上田市東山地区と青木村に自社畑を所有。年間の日照時間が2000時間を超え、日本でも有数の小雨地帯で昼夜の温度差も大きく、ワイン専用ブドウの栽培に恵まれた条件の下、極力施肥、農薬散布をせずブドウ栽培を行う。選果の徹底、自然発酵、無濾過、無清澄を柱に可能な限り人的介入と添加物を減らし、ピュアでその土地を映し出すようなワイン造りを目指す。ワインは契約栽培・買い付けブドウから造られる「ネゴシアン」ものと、自社畑栽培ブドウから造られる「ドメーヌ」ものに分けられている。
  • Funky Chateau

参考資料